晴天の霹靂ではなく、希望的観測

晴天の霹靂という言葉はご存じですか?「前触れなく突然に起こる大事件や衝撃的な出来事」ということですが、
異動などを示達された場合に皆さんよく使われますよね。
この場合、良い場合も悪い場合も前触れなく、突然なので本人にとっては大事件ですし、衝撃的な出来事ということになりますから。

私の場合も「晴天の霹靂」と言いたいところですが、実際には前触れは有ったんですよ。
どちらかというと、その前触れを受け入れたくなかったので、自分で気づかないふりをしていたというか、
「もしかしたら、そうならないかも」って希望的観測を持っていたんですね。

実際問題、「希望的観測を持たずに現実と向き合っていたら」転職を後2年早く出来たかも知れません。これも希望的観測ですね。

では2年前(2020年)に何が起きたのか?って話をさせて頂きたいと思います。
話は5年前の2017年に遡ります。2017年に大阪に転勤せよという示達を頂きました。
上司からは「お前のためだ」と言われたので、良い転勤なんだろうなって呑気に思っていました。
周りの人からも「おめでとう」って言われていたので、その気になっていたのは事実です。
振り返ると恥ずかしいというか、バカですね。

で、大阪で2年間働いて、3年目の2019年の夏過ぎぐらいに上司から来年(2020年)からは東京に戻すと言われました。
通常はそんな時期に示達は出ないので、おかしいなとは思ったのですが、何せバカなもので喜んでしまったものです。
そして、2020年に東京に戻ってきました。

東京に戻ってきて最初の(人事査定)評価結果で「この先、君には昇格の目は無いよ」ということを伝えられました。

実際は、そんな直接的な表現で伝えられる訳ではなくて、会社の査定結果を口頭で伝えられる訳ですが、内容は「この先、君には昇格の目は無いよ」でした。

別に会社をクビになった訳でもないので、いいじゃんって話なんですけどね。

結局、この2年後に「関連会社に出向してね。」です。

そうなんです、上司からすれば、2年前に「それとなく伝えたよね」「猶予与えたよね」ってことなんです。


もっと言うと、大阪転勤になった5年前から考えていれば良かったことだったんですね。

こうした「前触れ」「転機」において、「現実と向き合う」ってこが、いかに大事かということを身もって知りました。

そして、「もしそうなったら、こうしよう」というコンテンジェンシープランを持っておけば良かったと本当に思いました。

一応、自分自身は、「もう君は会社に必要ないよ」言われるまではこの会社で頑張ろうと決めていましたので、「この先、君には昇格の目は無いよ」と言われても、「会社には必要の筈」と勝手に捻じ曲げて、しがみついてしまったんですね。

そして2年後に「会社には必要ないので、出向してね」と言われるまで、気が付かないふりをしてしまった。

残念ですよね。

これが、良かったか悪かったとかではなくて、今振り返ると2年前に決断できたんじゃんってことです。希望的観測が目を曇らせてしまいました。